家は、買うものではなく
育てるものです。
わたしどもは、長野・松本の地で七十年、宮大工として社寺の普請を続けてまいりました。二代目の頃より、社寺で培った木組みの仕事を、ふつうの暮らしの家に差し上げたいとの願いで、住まいの設計・施工をはじめております。
見えないところほど、丁寧に。継手仕口は機械では挽かず、ひとつひとつを手で刻みます。金物に頼らず、木と木で組み合わせる。そうして建てた家は、百年の歳月に耐え、住む人とともに深まってまいります。
お引き渡しは、家づくりの終わりではございません。檜や杉は年を経てさらに強くなり、障子や畳は季節のうちに表情を変えます。お客さまと長くお付き合いさせていただくことこそ、棟梁の務めと存じております。
同じ山に生えた杉でも、日の当たる側と影の側では性(しょう)が違います。丸太を一本ずつ棟梁が見立て、曲がりや木目、強さを読んで、梁に、柱に、差鴨居に振り分けます。コンピューターに図面を打ち込んで切り出す「プレカット」は、わたしどもは致しません。
柱と梁は、金物ではなく木と木の組み合わせ「継手・仕口」で繋ぎます。法に従いホールダウン等の最小限は用いますが、躯体の主役はあくまで木組み。手間は幾倍にもなりますが、百年後もしっかりと立っていられる家になります。
伐採した木は、人工乾燥機には入れません。葉枯らしをして、丸太のまま半年。製材してからさらに一年、風通しのよい土場で天然乾燥させます。急がない乾燥が、木の粘りと香りを残します。
無垢の家は、暮らしと共に育ちます。三十年、五十年、百年の時間軸でお付き合いさせていただく。床の節穴ひとつ、建具の立付け一つを、お電話一本で伺います。
構造材・化粧材・造作材、すべて国産。七割は長野県産。産地証明のとれた木だけで組みます。
柱・土台に。脂分が多く、時を経るほどに赤みを帯び、強度を増してゆきます。築五百年の社寺が今も立っているのは、この木ゆえ。
梁・床・天井に。柔らかく、素足に温かい。赤身と白太の表情の違いが、年輪とともに味わいを深めます。
大引・土台に。水に強く、粘りがある。腐らないこと、シロアリを寄せぬこと。古人の知恵は、こうした適材適所に宿ります。
「家は、木を組むのではなく、
人の暮らしを組むのだと、
父に教わりました。」
月に一度、松本の作業場と竣工直前の現場を公開しています。鉋(かんな)屑の香りごと、ご覧ください。
催事のご案内坪一二〇万円〜の中身を、ありのままに。含まれるもの、含まれないもの、三棟の実績をもとに。
費用の考え方過去三十二棟を収めた、一七二頁の作品集を無料でお届けします。ご相談はお電話でも承ります。
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